2012年4月12日木曜日

親が教えるから自立しない?|中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と教育相談~


「親が過干渉だから子供が自立しないんです!」

こういうことを塾で言われた保護者の方がたくさんいらっしゃいます。誰もが、そういう意見の存在はご存知でしょうから、ご自分が言われてみると、かなりのショックなのではないでしょうか。そして、そうした方はかなりの数いらっしゃるはずです。

では、果たしてこの言葉は本当なのでしょうか?

もちろん、正反対のことを言いますから、読み進めてみてください(笑)

実際に指導していると、確かに「過干渉」「構い過ぎ」の親は存在します。そういう場合、塾でいくら教えても、なかなか成績が上がらないことがあるのも事実です。

とはいえ、それでも別に成績くらいは上がりますよ。そんなことを理由にして成績が上がらないと言うの� ��、その時点でプロとは言えません(苦笑)

しかし、いくら成績は上げることができても、生徒の自立を妨げる事実は変わりありません。

ところが、そんなケースは実際には数えるほどしかありません


何歳の時にあなたは泳ぐために子供を教えるべき

例えば、勉強嫌いの小学生の子供を相手に、親の願望の押しつけで中学入試を無理やりさせるような、教育熱心な(というよりも、子供の気持ちを無視する)家庭はまさにそうです。

しかし、普通に公立中学に進み、好きなように部活などもやらせてあげ、普通に高校入試を受けるような家庭で、それほどに過干渉な家庭はほとんどありません。せいぜい、上記の「無理やり」の中学入試を失敗して公立中学に進み、それでもまだ夢(子供の夢では無く、親の夢想)を諦めきれずに、ひたすら子供を追い立てるようなご家庭くらいです。

このブログを読んでおられるような、公立中学から普通に高校受験を目指すような家庭は、まず当て はまらないのですね。

そして、実際に保護者の方を見ていて感じるのは、むしろ「子供を構い足りていない親」のほうがずっと多いことです。


第二次世界大戦は、アメリカの子供たちに何が起こったのか

そもそも生徒は、完全に自力だけでは、新しいことを身につけることができません。もちろん、成長の早い生徒や賢い生徒は、自分で試行錯誤しながら、どんどん学ぶようになっていきます。しかし、それはすでに自立した生徒や、自立の過程にある生徒に当てはまる話です。まだ自立できていないような生徒は、ほうっておけば、自分の興味のない事は学ぶとすらしないものですよね。

例えば、お子さんが小さい頃に「靴ひも」の結び方を教えてあげたことがあると思います。親から「そろそろ教えよう」と言って教えるか、子供が「教えて」と言ってきたから教えるかの違いはあるとはいえ、親や先生が教えてあ� ��ないと、子供は結べるようにはなりません。


磁石はどのように働いていますか?

それを、もし子供が完全に自力で結べることを待っていたら、ほとんどの子は結べないまま大人になるでしょう。だからと言って、食事や睡眠と違い、靴ひもを結ぶことを「自然に自分から望むようになる」かと言えば、必ずしもそんなことはありませんよね。実際に「マジックテープでいいもん」と言う子供はとても多いです(笑)

こういう場合は、親が構ってあげるのが当然ですよね。「結べたほうがいいんだよ」などと言って興味を引いたりするか、子供が自分から言い出すまで待つかは人それぞれですが、たとえ親の教え方が下手でも、大抵の子供は自分で結べるようになるものです。「親が構うから、子供は靴ひもを結べなくなる!」などと� �鹿げたことを言う人はいません。

これは勉強も同じです。特に勉強が苦手な生徒は、自分ではやろうとしてもできません。それをほうっておいたら、できるようになるどころか、勉強から逃避するようになるに決まっています。


もちろん、学校や塾の先生が適切に指導してくれるのが一番ですが、それが頼りにならないのですから、親が教えるしか無いではないですか。

ただし、ここから先、勉強とは違う大きな「落とし穴」があるのです。

言われてみれば当然のことなのですが・・・お分かりの方はいますか?
正解者には花丸を差し上げます(笑)

~続きの記事~
「親が勉強を教える時の大きな落とし穴」に進む



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