やりたいことを仕事にする。アレクサンダー・テクニーク教師になる。
説明会日程
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アレクサンダー・テクニークの先生になろう
BODY CHANCE 教師養成プログラム。BCプロでは、日本に新たな職業を作り出しています。
これから、BODYCHANCEの代表そして教育ディレクターの私ジェレミー・チャンスがBCプロのアレクサンダーテクニーク教師養成プログラムについて解説します。新たな職業と生き方を探求したいと思っているあなたは、ぜひこれ以降読み進めてください。
この数年で、アレクサンダーワークの専門家になることが、有望な人生の選択となりつつあります。次第に、日本のオピニオンメーカーたちもF.M.アレクサンダーの画期的発見の価値を認識しつつあります。メディアでも取り上げられるようになり、指導的立場にある各分野の専門家や研究機関で言及され、多くのアーティスト、音楽家、作家、歌手、俳優やダンサーなどが実際に取り入れています。特に、日本のフィットネス界は特別な興味と感心をアレクサンダーテクニークに向けています。フィットネス界の複数の最も指導的立場にある人物が実際にいま、BODYCHANCEで教師になるべく東京と大阪でトレーニングを受けています。
身体の健康とフィットネスを保つための最新でベストな方法論としてアレクサンダー・テクニークが広く受け入れらつつあります。
そのようなムーブメントに、あなたも飛び込んでみませんか?
BCプロの教師養成プログラムが特別な理由
BCプロでは、F.M.アレクサンダーの発見には3つの主な異なる面があるという立場をとります。
1.大きな恩恵
姿勢に関係する身体の動きは主因の痛みや不快感を解消する。
2.科学的信頼性
最新の神経科学の調査や研究が、F.M.アレクサンダーの観察と合致しバックアップしています。
3.哲学的な厳密さ
現代の教育制度の基本的な前提に、アレクサンダーワークは重要な疑問を投げかけます。
教師養成プログラムでの授業に参加し、あなた自身がそこで学び始めると、あなたは「自分自身」についての深い学びに入っていきます。自分とは別の「教科」や「知識」を学ぶのではないのです。
将来的に他者に「教える」ことを、自分自身こそが自分に統合し、自分自身において具現化する。その自分自身を学ぶのです。生徒を計る基準として、「自分自身」が存在するのです。
ある意味では、F.M.アレクサンダーの発見を学ぶ過程は、武道の稽古によく似ています。まず最初の目標は、自分自身の技術を磨くことに置かれます。他者に教える部分はその後なのです。自分自身の成長が実現すると、それにつれて他者があなたにアドバイスや助けを求めにくるでしょう。そうやって職業的にも教師として生きていく道が作られていくのです。
多くの人は(そしておそらくあなたも)、BCプロで学ぶことをまず個人的な成長や理由のためにスタートします。実際、それこそが推奨したい取り組み方です。他者に教えうる能力は自分自身の理解度に応じて派生するものです。簡単なことですね。あらゆる方面で、優れた教育の核心には、個々の自己成長と自己実現があります。BCプロでもこの考え方に基づいており、あなたは入学したその日から自己探求の旅を歩き出します。
この学習課程はもっぱら「あなた」のためのものなのです。あなたの自己成長のための学びなのです。その後になって、あなたは自然と教えることができるようになります。その前に、「自分で自分を教える」その方法を身に付けるのです。
1930年に始まった教師養成学校
1930年、F.Mアレクサンダーは「トレーニングコース志望者に宛てた公開書状」を、彼の3冊目の著書「自分の使い方」の付録として書きました。彼がその時書いたことは、現在のBCプロにもそのままあてはまります。ですので、以下に紹介する文章を、単なる歴史文書としてではなく、アレクサンダーがあなたに直接宛てていると思って読んで下さい!
「私の著書を読んでいない方々のために、指摘しておくべき事があります。それは、これから私のワークの教師を目指す人は、他者に教えようとする前にまず自分自身の使い方と日常諸般の活動において、この技法の原理と手順を実践できてなければならない、ということだ。ここにこそ、私が提案しているトレーニングと、その他のあらゆるトレーニングとの違いがある。医学、生理学、神学、法学、哲学や他のどの学問の専門的訓練を受ける場合でも、自分自身の使い方という事柄が考慮されることがまずないのである。しかし、この(訳注:アレクサンダーテクニーク)トレーニングにおいては、自分自身を充分な程度に使えるようになるまでに相当の努力が訓練生各個人に必要であり、自分自身の使い方が一定レベルに達してはじめて『教えること』の経験を始めることができるのである」1930年7月12日 F .M.Alexander
BODYCHANCEレッスン―その1
今これを読んでいる事が、あなたのBCプロでの学びのスタートです。もう始まっているんですよ!
まず最初に「自分自身」を学びに来るのですから、その意味でBCプロは好きなときに始められるのです。待つ必要ありません。いまここでスタートできるのです。
とは言っても「何を学べるのか知りたい」と思うでしょう。
では自分がすでにBODYCHANCEティーチャーになっていると想像して下さい。複数あるBODYCHANCEスタジオのどれかで、あるいはあなた自身が開設した自前のスタジオで、教師生活の初日がスタートするところだと思って下さい。
スタジオに、若い女性が来校します―ちょっと不安そうです。それを見て、あなたはまず気持ちを楽にさせてあげることが最初の仕事であることを確認します。不安や不信のある状態では、ちゃんと学べないからです。学び自体、リスクが伴うものです。ある意味では、教えてくれる人という他者に自分を明け渡すわけですから。新しい考え方を聞き、新しい経験を吸収できるように、その邪魔をするものは捌けておく必要があるのです。
安全だと感じられて初めて、学ぶための頭の余裕とスペースが出来ます。BODYCHANCEでは、サポート感のしっかりした環境と雰囲気を作り出すべく努力しています。リスクを怖れる必要が無く、間違いをしても大丈夫で、分からなかったら遠慮なく教師にそう言える。そういうコミュニティを育てていくためです!心の脆さと敏感さこそが、新しい学びに向けて私たちを開いてくれます。しかし脆いままでいられるためには、安全が保証されている必要があるのです。そのため、安全を作り出すことは、BODYCHANCEティーチャーの大事な仕事の一つです。
ちょうど入ってきた女性を見ると、その時点でレッスンが始まっています。アレクサンダーテクニークという言葉が出るずっと前から、レッスンは始まっているのです!
モチベーションはどこから?
感じの良い雰囲気が確保されたら、ステップその1はレッスンを受けにきた人の情報を集める事です。BCプロで学んでいる間、何度となく見聞きする光景がこれです。生徒に対して、
「きょうは何がしたいですか?どういうヘルプができるかな?」
と尋ねます。
初めて来たかわいそうな例の女性はすっかり混乱します。だって、先生に「何をしたい?」って聞かれるなんて予想外です。普通は先生がやることを決めるものでしょう?女性は少し顔を赤らめて、捕まえられた動物のような目であなたを見て、こう口ごもります。
「友達にいいよと聞いたので…」
この時点で、あなたはBODYCHANCE教師としてレッスン課題その1を見つけたことになります。まず、生徒には安全で快適に感じてもらいたいですよね?不必要に刺激された恐怖反射は、学びを邪魔します。と同時に、世の中で一般的に「教師」に期待されているものと、自分のやっていることは異なるのだということをあなた自身理解しています。
BODYCHANCEティーチャーが特別な理由。
ふつう、「教師」というとこんなイメージです。
・教師は持っている「知識」を、生徒が習得できるようにする。
・先生が教える「もの」を持っていて、生徒は受け取る側。
・生徒はノートを書く。先生の話を聞く。質問をしたりする。
・先生の言う事によく注意して、先生の言う通りにして、できるだけ理解して覚えておくようにする。
こういう感じなら、レッスンの主役が教師であって当然でしょう。教師が題材を知っていて、学ぶべき事を知っているから、レッスンをどこから始めるかも教師が決める。それに何か悪いことがあるのでしょうか?
いいえ、一切ありません。
ただ、BODYCHANCEティーチャーはそういう「教師」じゃないのです!
BODYCHANCEティーチャーは異なるアプローチをします。あなたの仕事は、何かを発見することです。発見し光を当てる事で、生徒自身がなぜ身体が痛いか、なぜあるパッセージが歌えないのか、なぜオフィスで仕事をしていると肩凝りになるのか、なぜ一日中立っていると脚が辛くなるのか、どうやったらもっとうまく上司と話ができるか、満員電車でうまく疲れずに済むにはどうしたらいいか、それを理解するのを助けるのがあなたの仕事です。BODYCHANCEティーチャーになったら、あなたはこういったことをレッスンするようになるのです。
レッスンの「題材」は、生徒の「習慣」なのです。何も新しいことを教えるのではなく、すでにしていたこと(でもやっていたとは知らなかった事)を自分で気付いて発見するためのサポートをするのです。なので次になあたが微笑んで言います。
「それはおもしろいですね。お友達は、何が良かったと言っていましたか?」
それを聞いて彼女は早口で話しだすかもしれません。
「友達はピアノが趣味なんですけど、小さい頃からやっているんです。ピアノ弾くのは大好きなんですが、何年か前から腕が痛くなってきちゃって、弾けなくなっちゃったんです。そんなときにBODYCHANCEのことを聞いたから体験レッスンにいったらすごく気に入ったらしくて、もう1年通ってるんです。3ヶ月で腕の痛みはほとんど無くなって、またピアノを弾き始めたと言っていたので、わたしもびっくりして。いつも会うたびにBODYCHANCEを勧められたから、まあ一度行ってみようかな、と思って…。」
やっと、生徒さん自身の興味や話が見えてきます。そうしてもらいたいのです。
自分の話を話し始めた生徒さん。あなたはその間何をしているのでしょう?
言葉を聴きながら、同時にあなたは相手が「どのように」話すという行動をしているかを観察しています。彼女は自分の身体をどのように動かしているでしょう?聞きがら見ていて、あなたは彼女が首と脊椎に強い圧迫をしているのが見えてくるでしょう。両腕もなぜかグッと引っぱり下げています。それを見ているだけで、彼女もなんらかの問題や困難を抱えているのが分かってきます。
「あなた自身はどうですか?ご自身も何か痛みや不快感を感じていますか」?